この娘で小説を作る
写真だけを見てイメージしたストーリーを考える。)
注・全くの妄想ストーリーの為、関係者各位は寛大に願います)

あんず(22)編・第1章

平日PM4時・渋谷・東急プラザ隣の銀行前。
小太りの中年サラリーマンが、片手に雑誌を持ち、キョロキョロと街行く女性を見ている。
銀行前に女性が通り掛かると、慌てたように雑誌の表紙を向け、女性に見えるように立っては反応を確かめていた。
しかし女性達の反応は皆一様に、男を迷惑そうに避け、チラッと表紙を見て口に手を当てて小走りに去って行った。

「???・・何だか笑われて居る様だ・・私は」
男は、待ち合わせの時間30分前から、この4時まで同じことを繰り返していた。
男の名は、鈴木市朗35歳・妻からはイチ君と呼ばれ、同僚からはテディの愛称で親しまれている。

・・・キャッ・・キャッ・・・「おじさんって、凄く笑えるぅ・・・その格好ぅ・・・」
男が驚いて振り返ると、そこにはモデルさんのような、可愛らしい若い女性がニコニコして立っていた。
「もしかして・・・あ・ん・ず・・・さん?」
「そうだよ・・・あんずデェ〜す」
「良かったぁ・・・私・鈴木市朗です」
「書き込みには、イチローだなんて書いてあるから、スタイル抜群の背の高いおじさん、イメージして来ちゃったよ・笑」
「良く言われるよ・・・それ」
「そうしたら・・・プーさん・・・が雑誌持っているから・・・笑っちゃった」
「プーさんかぁ・・・皆にはテディって呼ばれているから・・・間違ってはいないかな?アレも熊だし」
「えぇぇ!・・・テディ?聞こえは良いけど、どう見てもプーさんでしょ?」
「ふん・・・プーさんでいいよ・・・あんずさんは・・・」
「うん・絶対プーさん・・・おじさんさぁ・・・恥ずかしくないの?それ?隠さないでぇ〜・・凄く笑えるけど・・」
「あぁぁ・・・君の指定した雑誌じゃない」
「Myベストヘアって・・・女の子のヘアカタログだし・・・って言うか、おじさん毛ないじゃん!ハゲローだし・・・笑」
「薄いけどまだあるよ・・・ほらぁ・・・ツンツンのひな鳥みたいだけど・・・」
「おじさんってハゲローでプーさんで可愛いぃぃ」
「恥ずかしいよあんずさん・・・ハゲローは・・・」
二人は、歩きながら近くのカフェに向かった。

あんずはハッキリ物を言い、良く笑った。
男は、あんずの言葉に恥ずかしがりながらも心地よい気分だった。
運ばれてきたコーヒーを飲みながら、話は弾んでいた。

「プーさんさぁ・・・奥さん居るんでしょ?」
「居るよ・・・子供は居ないけど・・・」
「プーさんの奥さんって凄く綺麗そう・・・なんだかそう思う」
「美人だよ・・・スタイルも良くて、あんずさんぐらい・・・」
「ヤッパリ・・・綺麗な人なんだぁ〜奥さん・・・」
「何でぇ?そう思ったの?」
「プーさんってエッチが上手そうじゃない?だから・・・絶倫?」
「短小で・・・包茎の早漏だよ・・・」
「やだぁ〜臭そう・・・笑」
「綺麗に洗っているから臭くないよ」
「ぶっあぁぁぁぁ・・・真面目に応えているね・・・笑える」
「あんずさんが・聞くから・・・」
「そうだね・・・じゃぁなんで綺麗な奥さんが・・・プーさんと結婚したんだろぅ?エッチ下手なのにぃぃ〜」
「舐めるのは上手なんだよ・・自分で言うのも変だけど・・褒められるし・・・」
「へぇ〜舐めのプーさんなんだぁ〜」

話しながら脚を組み、つま先でヒールを浮かせて動かすあんずを見て、男は生唾を何度も飲み込んだ。

「ねぇ〜プーさん?変態のドMでしょう〜?」
「わかっちゃいますかぁ?」
「バレバレだよぅぅ・・・そんな目で私の脚見てぇ〜・舐めさせるよ臭い脚・・・」
「本当に?舐めさせてくれるの?」
「ダメぇ〜プーさん変態だからぁ〜笑」
「そんなぁ〜」
「プーさんとエッチなんて・・・気持悪い・・・包茎の臭いチンポなんて舐めたくない」
「舐めるのは私だから・・・あんずさんの言う通りにするし・・・ね・お願いだから考えてみてよぅ」
「そうだなぁ〜奥さんが満足する舐めのプーさんには興味少しあるんだけど・・・」
あんずは、意地悪そうに微笑みながらそう言った。
男は、何度も深く頭を縦に振り、あんずの返事を待っていた。

しばらく考えていたあんずは
「おいでぇ〜プーさん・・・」
そう言い放つと、立ち上がり出口に向かって歩き出した。

「あぁっ・・・はい・・・」
男は、嬉しそうに返事すると、伝票を持ってあんずの後を追った。

渋谷の街を、あんずの後を犬の様に着いて歩く男。
すれちがう男達が、あんずを目で追っているのを見るとなんだか気分が良かった。
この魅力的な女性は、私の知り合いなんですよ・・・なんて自慢したい。男も得意になって後を着いて行った。

「おいで・・・プーさん・・・」
あんずは、エレベーターに乗り込むと、子供を呼びつける母親のように男を、エレベーターへ手招きした。
同乗者は、乗り込んでくる男を見て、苦笑していた。

「ふぅ〜・・・疲れた」
あんずは、手にしていた鞄と雑誌をソファに置くと、倒れこむように座った。
「ワザワザ来て貰って、わるかったね・・・疲れた?」
「判っているならマッサージぐらいしないぃぃ?普通ぅぅ・・・ダメ犬なんだからぁ〜」
あんずのプレイは始っているようだ。

「アッ・・・ごめん・・・申し訳ありません・・・あ・ん・ず・さ・ま」
「気の効かないプーぅ」
可愛らしく顔を膨らませてそう言い放つあんずに、男は顔を真っ赤にして、ソファで脚を組むあんずの前にしゃがみ込み、見上げるようにあんずの脚に手を伸ばした。

男は、丁寧に脚のヒールを脱がすと、大切そうに両手で足を持ち、つま先の匂いを嗅いで頬ずりした。
「やだぁ〜キモイ・・・」
あんずは大袈裟に言いながら、男の顔をそのまま足で、蹴飛ばした。
「あぁぁ・・・すいません・・・あんずさま・・・」
男は、ヨロケながらその顔の痛みに激しく興奮した。

一瞬・痛かったかな?っと思ったあんずだが、男の嬉しそうな表情に、今までとは違う興奮を覚え、別人格のあんずにスイッチが入った。

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